2010年12月20日月曜日

食卓

長年よりそった夫婦。もくもくと夕食をとる。もくもくとスプーンをくちにはこぶ以外、とくに話すこともなく、食器のぶつかるおとが大きく響く。もう若いころみたいに「おいしいね」なんていわなくなった夫。妻だって「おいしいでしょ?」なんて確かめもしない。食事を終えて席を立つ夫にひとこと「薬のんだの?」。ただそれだけの食卓。

ダイニングから暖かな湯気とおいしいそうなスープの匂いが漂い、そこに2人が向かい合ってすわる。何とも言えぬ温もり。愛なんだよね、これが。

子供の顔

あっというまに年末だ。クレアが産まれて半年になる。

子供がみせる表情は、純真で無垢で本能そのままが写し出される。そんなコントロールされていない純粋な表情は決して大人にはできない。美しいと思う。成長するにつれて様々な複雑な表情をマスターするけれど、決して昔のその顔を再現することはできない。大人の顔は情報を刻みすぎてそのシワをのばすことができないの。せめて、そのシワが魅力的にうつるように、素敵な笑顔をこころがけたい。