2010年10月21日木曜日

ルミネの靴屋にはいる。というのも、私の履いていた靴に穴があいており、雨降りの本日、靴下までずぶぬれになり、かなり不愉快でみすぼらしい気分になったから。店の中を一通り見て回っていたとき、店のおやじ(全然おしゃれじゃない普通のおやじ)がグレーのブーツをもって近づいてきた。「あなたにはこれなんかいいんじゃない?サイズもこれでいいよ」何だこのおやじ!?と思いつつ試したところ、あっ。本当だ。ぴったりだ。でも、このおやじに勧められたからってすんなり買う訳ないでしょ!「他のもみてみます」と他のを試着するも、ふむ、、確かにおやじのおすすめにはかなわない。そう思うと、ますますこのおやじの見る目に関心し、ついついブーツを買ってしまった。そして、そのチョイスに今もまったく後悔はない。

このおやじは人を見ている。誰がきてもグレーのブーツを出すわけじゃない。この人にはこれ、あの人にはあれって人を見て判断している。

ただ、セールスのテクニックはいっかんしているようだ。ふらっとやってきて不意をつく。そして、あなたにはこれっというおすすめできる揺るぎない自信。

みんな「あなたにはこれですよ。」って言ってほしいんだなと思った。

2010年10月18日月曜日

夜が好きだ。夜のにおいが。
まだ覚えている。三歳だったあのとき、夜は一日の中で特別な時間だったことを。ママとパパの仕事が終わるのを待って、それから、氷の入った一杯の麦茶を手に持ちながら、ホテルの向かいの家へと戻る。空を見上げれば無数の星、星、ほし。

あの夜のにおい、麦茶の冷たさ、そして、草むらから止めどなく聞こえてくる虫の鳴き声。あれは素晴らしい夜のショーなんだ。体の芯から興奮がわき上がる。

ここじゃあ、虫の声も星の輝きもない都会だけど、夜への思いはかわらない。こんな素敵な夜を有り難うとただただ感謝する。今日も一日がんばったご褒美だ。