2010年10月18日月曜日

夜が好きだ。夜のにおいが。
まだ覚えている。三歳だったあのとき、夜は一日の中で特別な時間だったことを。ママとパパの仕事が終わるのを待って、それから、氷の入った一杯の麦茶を手に持ちながら、ホテルの向かいの家へと戻る。空を見上げれば無数の星、星、ほし。

あの夜のにおい、麦茶の冷たさ、そして、草むらから止めどなく聞こえてくる虫の鳴き声。あれは素晴らしい夜のショーなんだ。体の芯から興奮がわき上がる。

ここじゃあ、虫の声も星の輝きもない都会だけど、夜への思いはかわらない。こんな素敵な夜を有り難うとただただ感謝する。今日も一日がんばったご褒美だ。