2011年1月17日月曜日

総武線の中で

総武線で飯田橋に行く途中、フランス人の家族が四谷から乗ってきた。息子が走ってきて、あいていた席にに座り、次にお母さんが息子の隣にいた乗客をはさんで座った。そして、最後に入ってきた娘には「そこに座りなさい」と向かい側のあいている席を指差した。ところが娘は「お母さんの横がいい!」といいはって聞かない。空気を読んだ女性乗客が無言で席をたって移動した。
お母さんがその女性に何か言うかなあと見ていたが、何も言わないし、その女性の顔を見ようともしない。しらんぷりだ。礼儀無しだなあと思った瞬間、お母さんが娘に「席譲ってもらったらなんて言うの?」と促し、娘が日本語でその女性に「ありがと」と言った。

日本だったら、まずお母さんが子供の代わりに「あらあ、すみません。有り難うございます」と言ってしまうもの。子供に主体性をもたせる、そんな教育はフランスのとてもよいところだと思う。